ネイチャー高額掲載料の衝撃 進む学術誌オープン化
科学記者の目 編集委員 滝順一
[有料会員限定]
科学論文を載せる学術誌のビジネスモデルが大きく変わりつつある。最も権威の高い学術誌の一つとされる英ネイチャー誌は2021年から、著者が掲載料を払えばだれでも論文を読めるようにする「オープンアクセス化」に踏み出した。掲載料は9500ユーロ(約120万円)と高額で、研究費不足に苦しむ日本の多くの大学研究室にとっては「高根の花」の料金設定だ。
大手学術出版のシュプリンガー・ネイチャー社は、ネイチャー誌と...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1545文字