取締役会の多様性、脱形式主義へ問われる本気度
編集委員 瀬川奈都子
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今春に東京証券取引所と金融庁が改訂を予定するコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)。社外取締役の導入拡大など経営へのさらなる多様性確保が求められる見込みだが、問われているのは厳しくなる形式要件をクリアすることではなく、取締役会の実質的な機能強化だ。課題に取り組む企業の先進例を探った。
企業統治指針が変わる
取締役会が役割を果たしているのかどうかを確認する手段として、2015年のコード適用...
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ESG投資とは財務情報だけでなく環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を重視する投資です。長期目線での企業評価に軸足を置き、個人投資家からも注目が集まっています。日経ヴェリタスとの連動企画「みんなのESG」では、企業による取り組み事例や注目すべき銘柄など、投資家や経営者が知っておきたい情報を様々な観点から取り上げます。