国軍の利権構造、なお根強く ミャンマー経済改革
三重野文晴・京都大学教授
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ポイント
○改革の10年間は緩やかだが安定した成長
○統治届かない周辺部抱える国家の特殊性
○公正な市場経済の自律的な形成は道半ば
○改革の10年間は緩やかだが安定した成長
○統治届かない周辺部抱える国家の特殊性
○公正な市場経済の自律的な形成は道半ば
ミャンマーで2月に起きたクーデターは世界に衝撃を与えた。アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)政権と国軍の間には、少数民族武装勢力との和解プロセス、少数民族ロヒンギャ問題への対処、そしてより根本的に国軍に強い権限を担保する現行憲法の改正を巡る対立が語られてき...

経済学などを専門とする学者や有識者が内外の論文やデータを紹介しながら、学術的な視点から経済の動きをわかりやすく解説します。
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