原発事故と新型コロナ、科学的思考は武器になる
科学記者の目 編集委員 小玉祥司
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早野龍五東京大学名誉教授は東日本大震災で福島第1原子力発電所の事故が発生した2011年、SNS「ツイッター」で放射線などのデータをわかりやすくグラフ化して発信し、注目された。新型コロナウイルスによる感染症が世界で流行する現在も、同様に発信を続ける。共通するのは「科学的なデータをもとに自分で考えることの大切さだ」と話す。
――原発事故の際の発信は多くの読者(フォロワー)がいた一方で、原発反対の読者...