遺伝子が導く優しさ 動物や人類に宿る「人好き」気質
協調の方程式(下)
[有料会員限定]
生命の設計図であるゲノム(全遺伝情報)に「優しさ」を育む領域があるかもしれない。家畜は人をそれほど恐れない。人を嫌う野生動物から、人と協調する遺伝子をより分けてきたためだ。私たち人類も他人と仲良くなる「進化」をたどっていれば、協調性を発揮するのはたやすい。
食用や毛皮用のウサギが家畜になったのは1400年前からとされる。南フランス原産の野生ウサギから、他と接するのを好むウサギの交配を繰り返し、人懐...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1470文字