宇宙・空にネット「基地局」、世界中に通信環境
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宇宙や上空に人工衛星や航空機を打ち上げ、インターネット接続事業を目指す動きが進む。米スペースXは2021年にもサービスを始める。国内では楽天やソフトバンク子会社が事業化を検討する。世界では30億人以上がネットに接続できない環境にあり、普及すればネットの恩恵を受ける人が増えそうだ。
新興国などでは、光ファイバー網や基地局の整備にコストがかかり普及が遅れている。衛星は1000キロメートル以上の広範囲に電波を送れる...
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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。
1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。