野村総研、純利益6%減に上方修正 21年3月期
投資有価証券売却益やDX関連好調で
野村総合研究所は27日、2021年3月期の連結純利益が前期比6%減の650億円になる見通しだと発表した。従来予想を60億円上回る。リクルートホールディングス株の売却益191億円があった前期には及ばないものの、20年10~12月期に同社株など投資有価証券の売却益39億円を計上。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連を中心にシステム構築の受注も好調で減益幅が縮小する。
売上高は前期比4%増の5500億円で、従来予想は5400億円だった。金融機関向けの共同利用型システムからの収入なども想定を上回る。
好業績を反映し、21年3月期末の配当予想を2円引き上げ、19円にすると発表した。前期末との比較では2円増配。中間配当(17円)とあわせると年間配当は36円(前期は32円)となる。