「上がるものなら何でも買う」 高まる個人の投機熱
個人マネー 熱狂と危うさ㊦
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「バブルは崩壊、どこまで下がるのか」。2月28日深夜、動画共有サイト「ユーチューブ」で開かれたライブセミナーでは、暗号資産(仮想通貨)のビットコインについて投資家らが不安を吐露していた。一時600万円を超えたビットコイン相場はセミナーの直前に急落し、わずか2日で500万円を割り込んでいた。
ビットコイン相場の急落は世界の株価にも悪影響を与えたが、まもなく反発。すると今度はSNS(交流サイト)上で「1000万円も夢じゃない」などと楽観的な書き込みが広がった。
ビットコインは特に若者の投機マネーを吸い寄せている。仮想通貨交換事業者のbitFlyerでは、2020年1~6月に国内で新しくビットコイン口座を開設した人の約4割が20代で、世代別では最多。同社の調査では欧米...
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