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米国株で億超えのブロガー 新NISAでも積み立てを続行

スゴ腕投資家のNISA活用法(3)

2024年から始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)。株式投資で1億円以上の資産をつくった億万投資家たちは、2023年と24年以降、どのようにNISAを活用する予定なのか。最終回では、米国株投資を中心に6億円を築いたたぱぞうさん(ハンドルネーム)の使いこなしを紹介する。

「2024年から始まる新NISAは、恒久化や投資枠の拡大と、投資家の全ての願いが込められている」。米国株投資を中心に6億円を築いたたぱぞうさんは、NISA改正を「素晴らしいとしか言いようがない」と評価する。

現行のNISA制度では、つみたてNISAをフル活用。投資信託を運用したのは、NISA口座が初めてだった。「あらかじめ設定した金額が自動で積み立てられるつみたては楽。ほったらかして運用してきた」

つみたてNISAの対象となる投信と上場投信(ETF)は2月2日時点で200本を上回る。その中でたぱぞうさんの購入基準となるのは、①純資産総額(残高)が大きい②信託報酬が低い③トラッキングエラー(運用誤差)が少ない④海外投資比率が高い――の4点。特に米国株がメイン、または米国株のみが投資対象となっている商品を有望とみている。

「米国の成長力はまだまだ旺盛。イノベーションを起こす力や法整備、株主尊重、人口動態の観点で、米国を投資対象から外す動機は見当たらない」(たぱぞうさん)

積立金は老後資金に

24年からの新NISAでは一般とつみたての併用ができ、一般NISAの概念を引き継ぐ「成長投資枠」でも積み立ては可能だ。併用した場合の年間投資枠は360万円。たぱぞうさんは毎月コツコツと積み立てを続け、5年で1800万円の上限まで使い切る予定だ。貯めた資金は「老後資金に充てたい」としている。

つみたての対象は米S&P500種株価指数の連動型商品を計画中。自身のブログなどで推奨してきたこともあり、実践例にも活用する。お薦めは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド」など低コストのインデックス型投信だ。

「S&P500は信頼できるベンチマークの一つで、連動型商品は最適解。新NISA施行まで時間があるので、投資スタンスを改めて考える機会にもしていきたい」とたぱぞうさんは語る。

(井沢ひとみ)

[日経マネー2023年4月号の記事を再構成]

日経マネー 2023年4月号 インデックス投資より儲かる! 日本株&投信 勝ちワザ大全
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2023/2/21)
価格 : 800円(税込み)
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