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ひふみ初のバランス型、資産形成のはじめの一歩に

話題の投信

人気の株式ファンド「ひふみ」シリーズを手掛けるレオス・キャピタルワークスが30日、初のバランス型を含む投資信託4本を一挙に新規設定する。同社が直接販売する「ひふみらいと」1本と、銀行や証券会社を経由して販売する「まるごとひふみ」3本で、リスク水準が異なる4種類をそろえた。株式と債券を組み合わせて価格変動を抑え、「資産形成のはじめの一歩」を後押しする。

値動き小さいファンド、長期投資しやすく

レオスはこれまで国内外の株式ファンドに特化した運用をしてきた。どれも類似ファンドと比べ好成績を上げているが、それゆえに「利益が出たら売られる」というジレンマを抱える。販売会社を通じて提供している「ひふみプラス」を例にとってみると、値上がりするたびに資金流出額が増える傾向がわかる(図1)。

このジレンマから生まれたのが今回のバランス型ファンドだ。レオスの最高投資責任者である藤野英人会長兼社長は、「バランス型のように値動きが小さい商品はすぐに売ろうとなりにくい。長期投資の動機となり、お客様のためになる」と力説する。

債券部分もアクティブ運用

図2に「まるごとひふみ」と「ひふみらいと」の特徴をまとめた。それぞれ日本株式、海外株式、債券の組み入れ比率が異なり、どれも資産配分比率を固定して運用する。個人投資家がどれだけリスクを許容できるかでファンドを選べるような品ぞろえになっている。

レオスが初めて手掛ける債券部分の運用は、JPモルガン証券などで長年債券トレーディングに携わってきた福室光生氏が担当。先進国の国債を中心とした高格付けの公社債に投資していく方針だ。自社のアクティブ(積極)運用にこだわり、ファンド全体で「顔の見える運用」を続ける。

コロナショック時も損失抑制

「まるごとひふみ」と「ひふみらいと」が運用を始めるのはこれからだが、参考までに昨年のコロナショック時にさかのぼって値動きをシミュレーションしてみた(図3)。主に日本株で運用する「ひふみ投信」や、海外株式で運用する「ひふみワールド」が最大25%ほど下げたのに対し、債券比率の高い「ひふみらいと」と「まるごとひふみ15」は3%ほどの下落にとどまった。株式比率100%の「まるごとひふみ100」は既存の株式ファンドと同じ程度まで下がり、「まるごとひふみ50」はその半分ほどの下落率だった。

このシミュレーション結果によると、コロナショックのような相場急変でも債券比率の高いバランス型ファンドなら一時的な損失を小さく抑えられた。いきなり株式ファンドを買うのは怖いと感じる人でも、大損を回避できるタイプなら「はじめの一歩」を踏み出しやすいかもしれない。今回のバランス型投入で長期・分散・積み立て投資を促進できるか、レオスの新しい挑戦に注目が集まる。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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