日経平均、一時2万9000円回復 30年6カ月ぶり
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8日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、一時2万9000円台を回復した。終値ベースでは1990年8月以来、30年6カ月ぶりとなる。米国で追加の財政政策や景気回復への期待から、主要株価指数が上昇した流れを引き継いだ。足元で発表されている日本企業の決算も、見通しを上方修正する企業が多く、企業業績の先行きに安心感が出ている。
取引時間中での上昇幅は一時600円を超えた。5日に発表された米雇用統計は市場予想を下回ったものの「重要イベントを通過したことで、売買を控えていた投資家が買いに動きやすくなった」(野村証券の池田雄之輔チーフ・エクイティ・ストラテジスト)。
東証株価指数(TOPIX)は18年1月の高値を上回り、91年6月以来約30年ぶりの高値水準で推移している。5日に、2021年3月期の連結事業損益(国際会計基準)が一転して黒字に転換する見通しと発表した日本製鉄が10%を超える上昇になるなど、決算発表を受けた業績回復の確度の高まりが投資家による幅広い銘柄への買いを支えている。
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