共立メンテナンス、CBで300億円調達
共立メンテナンスは13日、海外市場で新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表した。発行額は300億円。調達資金は過去に発行したCBの償還やホテル事業などの設備投資の際に金融機関から借り入れた資金の返済に充てる。同社が海外でCBを発行するのは2回目。
同社の株価は昨秋以降、3000円台後半を中心に推移している。政府の旅行促進策「Go To トラベル」などの効果で昨秋には運営するホテルの宿泊客が回復したが、新型コロナウイルスの感染が再び広がり警戒されている。同社では「(借入金など)負債も含めた選択肢の中で、CBは調達コストなどの条件がベストだった」という。
払込日は英ロンドン時間で29日。償還期限は2026年1月29日としている。調達資金のうち約200億円を16年3月に発行したCBの償還にあて、約100億円を寮やホテル設備の新設・改修に伴う借入金返済の一部に使う。
今回のCBは金利負担がないゼロクーポン債で調達コストを抑えた。株式への転換では時価を上回る転換価格を設定しており、1株当たりの価値の希薄化を抑制する効果が期待できるとしている。