アパレル大手のTSIHD、純利益33億円 20年9~11月期
アパレル大手のTSIホールディングスが13日発表した2020年9~11月期の連結決算は、純利益が前年同期比12%減の33億円だった。新型コロナウイルスが流行して販売が落ち込み3~5月は104億円、6~8月期は39億円の最終赤字に陥っていたが、都市部で主力ブランド「ナノ・ユニバース」などの店舗に客足が戻り黒字に転換した。
売上高は7%減の409億円と6~8月期比では2割増えた。19年の消費増税の反動もあり、10月の既存小売店売上高は前年同月比89%(9月は71%)まで回復した。ただ新型コロナの感染「第3波」に伴って再び客足が落ち込み12月は73%まで減少。ネット通販は前年を上回って推移しているが補いきれていない。
同日、東京都内の2つの不動産を証券化した上で売却、約225億円の売却益を2021年2月期決算に特別利益として計上すると発表した。前期比98%減の5000万円の純利益を見込む通期予想には、織り込み済みだという。