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日本ペイントHD、一時10%安 今期業績予想に失望売り

銘柄診断

12日の東京株式市場で日本ペイントホールディングス(HD)の株価が急落した。前営業日比1000円(10%)安の8850円と、5カ月ぶりの安値で取引を終えた。10日に2021年12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比微増の870億円になりそうだと発表。事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、21%増の1054億円)を下回ったため、失望売りが出た。

足元の業績は好調だ。中国で建築用塗料が好調なほか世界的に自動車向け塗料の需要が回復し、21年12月期の売上収益は前期比14%増の8900億円と過去最高を見込む。利益が伸び悩むのは原料や物流コストの上昇や成長投資を優先するためだが「計画は保守的」(ゴールドマン・サックス証券の池田篤氏)との印象を与えた。

株価は昨年11月末に1万3980円を付け、上場来高値を更新していた。世界市場開拓への期待から機関投資家などが買い進んできただけに、反動の売りが大きくなったようだ。

決算と同時に3月末を基準日とする1株から5株への株式分割を発表した。会社は「投資家層の拡大と流動性の向上が目的」といい、最低購入金額は10日終値ベースで約88万円から18万円に下がる。楽天証券の窪田真之氏は「今後は個人からも注目を集めそう」と話す。

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