子の看病は母親優先? 思い込み浮き彫り
連合調査
無意識の思い込みや偏見をアンコンシャスバイアスと呼ぶ。連合が約5万人に聞いた調査によると、96%が何らかの形で性別や働き方などで固定的な見方をしていることがわかった。

調査は6~11月、インターネットで実施。「定時で帰る人はやる気がない」など20項目から思い当たるものを複数選んでもらった。「親が単身赴任中」という状況で父親を想像し、母親を思い浮かべない人は66%を占めた。単身赴任者は男性が女性より圧倒的に多い。だが、少数派の女性がいることを想像できず「なぜ母親なのに単身赴任するのか」などと問うことで、傷つく人がいるかもしれないという。
子育てにまつわる思い込みは根強く「育児中の社員に負荷の高い業務は無理」と考えている人は39%、「子供が病気になったときは母親が休んだほうがいい」とした人は21%いた。連合は「アンコンシャスバイアスは日常や職場にあふれ、ときに弊害をもたらす。コロナ禍で働き方の変化を求められている今こそ、ものの見方を変え、多様性に気づくチャンスにしたい」としている。
(鈴木孝太朗)
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