ソフトバンクG、米ドアダッシュ株の含み益1兆円超に

ソフトバンクグループ(SBG)のファンドが出資する米料理宅配サービス最大手ドアダッシュが9日に米国市場で上場した。株価は公開価格を大きく上回り、SBGが保有する同社株の含み益は100億ドル(約1兆円)を超える規模に膨らんだもようだ。
上場関連資料によると、SBG傘下の「ビジョン・ファンド(SVF)」はドアダッシュに累計6億8000万ドルを投資し、新規株式公開(IPO)に伴う増資後の持ち株比率は約22%となった。ドアダッシュの時価総額は700億ドル(希薄化後ベース)に達しており、保有株式数から単純計算するとファンドの含み益は110億ドル程度となる。
ドアダッシュは新型コロナウイルスの感染拡大を受け宅配サービスが急成長しており、ファンド投資先の中でも特に有望視されていた。
SBGの2020年10~12月期の決算では、9月末時点でのドアダッシュの評価額を上回った分を利益として反映する。大きな利益計上となる可能性が高い。SVFはドアダッシュのIPOに伴う売り出しは行っていない。現在のSVF(2号含む)の投資先のうち上場株は、ドアダッシュを入れて9銘柄となる。
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