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ゲームソフト、海外好調で大手5社とも最高益 4~12月期

8日までに2020年4~12月期連結決算を発表した家庭用ゲームソフト大手5社は、そろって営業利益が4~12月期として過去最高になった。新型コロナウイルスが流行して、家でゲームを楽しむ「巣ごもり需要」が世界で膨らんだ。年末商戦向けソフトの海外での人気も目立った一方、国内ではゲームセンターなど店舗の苦戦が長引いている。

バンダイナムコホールディングスが8日発表した2020年4~12月期決算は連結営業利益が、前年同期比1%増の729億円だった。漫画「ワンピース」や「アイドルマスター」のゲーム人気が続いた。年末にかけ「機動戦士ガンダム」のプラモデルや人気アニメ「鬼滅の刃」関連玩具なども好調だった。

売上高は2%増の5434億円。海外売上高比率は前年同期より4ポイント上がり24%となった。「ドラゴンボール」や「ダークソウル」などの家庭用ゲーム機向けソフトが好調で欧州は43%、アメリカも15%の増収だ。同社は21年3月期通期の業績予想を引き上げ、営業利益は前期比9%減の720億円(従来予想は500億円)を見込む。

オランダの調査会社ニューズーによると、20年の世界のゲーム市場は1749億ドル(約18兆円)と19年に比べ約2割広がった。中国の騰訊控股(テンセント)や米アクティビジョン・ブリザードなど海外大手も軒並み業績を伸ばしており、他の国内勢も海外事業の好調ぶりが目立つ。

コーエーテクモホールディングス任天堂と組んで11月に発売した「ニンテンドースイッチ」向けゲーム「ゼルダ」シリーズの新作は「海外の方が圧倒的に売れている」(浅野健二郎・最高財務責任者=CFO)という。4~12月期の海外売上高比率は前年同期より13ポイント上がり初めて50%を超えた。カプコンも「バイオハザード」を中心に海外のソフト販売本数は28%伸びた。

直近の10~12月期は、人気ソフトを投入したコナミホールディングスやコーテクHDは4~6月期や7~9月期に比べても増収増益だった。ただ国内の店舗やイベント事業は新型コロナの緊急事態宣言が再び発令され厳しさを増している。

スクウェア・エニックス・ホールディングスは20年4~12月期の営業利益がすでに通期予想を上回ったが、アミューズメント施設の業績を慎重にみて予想引き上げを見送った。コナミHDではフィットネスクラブなどスポーツ事業は四半期単位で事業損益の赤字が続く。

各社の株価にはゲーム事業の好調ぶりが織り込まれており、4~12月期の決算発表を受け株価が大きく上がることはなかった。新型コロナ対策の「巣ごもり」も2年目を迎え利益成長のハードルは上がる。バンナムHDはゲームセンターなどの構造改革で、今期に130億円の特別損失を計上する。今後はこうした事業のてこ入れが焦点になりそうだ。

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