キユーピーの今期純利益、32%増の150億円 損失一巡
キユーピーは7日、2021年11月期の連結純利益が前期比32%増の150億円になる見通しだと発表した。昨年に計上した北米タマゴ事業の株式売却損やサラダ事業の設備などに関わる減損損失がなくなる。
売上高は25%減の4000億円、営業利益は7%減の264億円を見込む。キユーソー流通システムが連結子会社から持ち分法適用会社になり、損益を営業外で計上する影響が出る。海外事業は中国事業がけん引し、増収増益を見込む。
政府が同日、首都圏1都3県を対象に緊急事態宣言を再発令したことについては「外食店向けなど業務用は厳しい状況となるが、下期の回復を見込んでいる」(広報担当)としている。
同日発表した20年11月期の連結決算は、売上高が前の期比3%減の5311億円、純利益は39%減の113億円だった。業務用の調味料やタマゴが苦戦した。