ミネベアミツミ、純利益2%減に上振れ、軸受け堅調
ミネベアミツミは5日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%減の450億円になりそうだと発表した。従来予想(15%減の390億円)から60億円上方修正した。主力の軸受け(ベアリング)やゲーム機向け部品の販売が想定を上回る。
売上高は微増の9800億円と従来予想(4%減の9400億円)から一転、増収に転じる。主力のベアリングは家電向けなどで引き合いが強い。任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」などゲーム向けも好調で、営業利益は1%減の580億円と従来予想から80億円上方修正した。
同日、未定としていた期末配当を前年実績と同じ14円とすると公表した。中間配当実績と合わせ、年間配当は28円となる。決算会見を開いた貝沼由久会長兼社長は「半導体の需給逼迫などを考慮し、営業利益見通しは保守的にたてた」と指摘した。