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三菱自、今期最終赤字3300億円 半導体不足で減産も

三菱自はタイなど東南アジアで新型PHVを投入し、収益改善をはかる(写真は新型「アウトランダー」PHV)

三菱自動車は2日、2021年3月期の連結最終損益が3300億円の赤字になりそうだと発表した。東南アジアの新車販売が新型コロナウイルスによる低迷から回復し、固定費の圧縮も進んで従来予想から300億円上方修正した。ただ20年上期の販売減で、前期(257億円の赤字)よりも赤字幅は大きい。世界的な半導体不足で国内外の工場で一部の車種の生産を数千台減産する可能性があると明らかにした。

売上高は前期比36%減の1兆4600億円で従来予想から200億円下振れ、営業損益は1000億円の赤字(前期は127億円の黒字)で同400億円上回る見通しだ。主力の東南アジア市場では新車需要が20年4月以降に持ち直してきた。

特にタイの新車販売は11月に18カ月ぶりのプラスに転じた。三菱自の地域別の営業利益では20年10~12月は東南アジアは77億円となり、赤字が続く米国や欧州に比べて健闘している。ただ、12月からタイなどでコロナが再拡大している。21年3月期の販売台数は従来予想から2万台減らし、前期比29%減の80万2千台と見込み、売上高の減少要因とした。

三菱自は20年7月発表の中期経営計画で岐阜県内の工場の閉鎖などを盛り込んだ。20年11月には希望退職を募集し、654人が応じた。22年3月期までに固定費を2割削ることを掲げていたが、池谷光司最高財務責任者(CFO)は「21年3月期までには18%削減するメドがたった」と話し、「構造改革は想定以上の早さで進み、22年3月期の黒字化は確実にできる」と強調した。

ただ自動車メーカー各社では半導体不足が影を落とす。独ボッシュや独コンチネンタルなどは半導体が足りずに車部品の供給が遅れている。トヨタ自動車日産自動車ホンダなど日本車メーカーだけでなく、独フォルクスワーゲンや米フォード・モーターなど欧米車メーカーも減産を余儀なくされている。

同日発表した20年10~12月期の売上高は前年同期に比べ30%減の3779億円、最終損益は340億円の赤字(前年同期は143億円の赤字)だった。2日から始まった日本車メーカーの10~12月期の決算発表では、半導体不足の影響の見通しも注目される。

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