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「円奏会」の投信スコア、毎月決算型の評価は4

将来のための資産形成にどんな投資信託を買うべきか迷っている人にとって、参考になるのが「QUICKファンドスコア」だ。長期保有に向くかどうかの視点から個別の投信をランク付けし、日本経済新聞電子版などで公開している。今回は東京海上アセットマネジメントが運用する「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」について、スコアの内訳を詳しく見ていく。

総合スコア、分類別平均をやや下回る

QUICKファンドスコアは個別の投信を多角的に評価し、10段階で点数を付けている。毎月決算型の「円奏会」の総合スコアは4で、バランス型(QUICK独自の分類)の中では平均よりやや低評価だった。

5項目の評価のうち、平均より高かったのは「リスク」。この項目は、運用方針に見合ったリスクが取られているファンドほど評価が高くなる。「円奏会」の基本資産配分比率は国内債券70%、国内株式15%、国内REIT(不動産投資信託)15%で、基準価格の変動リスクが高まる局面では、国内株式と国内REITの割合をそれぞれ最小2.5%まで引き下げるしくみ。2020年のコロナショック局面では3月から国内株式とREITの割合を大きく引き下げ、20年後半にかけて徐々に資産配分を戻していった。

一方、評価が低かったのは「リターン」と「分配金健全度」。2月末時点の5年間のリターン(分配金再投資ベース)は1.41%にとどまる。そんななかでも2014年7月から1万口あたり毎月30円の分配金を払い続けており、分配金健全度の項目の低スコアにつながった。同じ「円奏会」シリーズでも、分配金を出さずに運用している「年1回決算型」は総合スコアが7だった。

ファンド探しに便利な検索機能も

今回取り上げたファンド以外のQUICKファンドスコアも、日本経済新聞電子版のマーケット欄にある投資信託コーナーで確認できる。スコアの高いファンドを見つけたい場合は、投資信託サーチのシンプル版を使うと便利だ。こうした機能をうまく使って投信を選び、値動きの特性などへの理解を深めながら長期投資に取り組みたい。

【QUICKファンドスコアとは】
個別の投信が長期投資にふさわしいかどうかを判断する指標。多角的に評価するのが特徴で、各投信を(1)リスクの適正さ(2)運用成績の安定度(3)下げ相場での抵抗力(4)リターンに見合ったコスト(5)分配金の健全度――の5項目でそれぞれ評価し、10段階の「総合スコア」を算出している。点数が高いほど、分類が同じ投信の中で相対的に長期保有に向いていることを示す。
スコアの付与対象は設定後3年以上(インデックス型は設定後10年以上)が経過した投信。運用実績を積んだ投信が望ましいとの考えに基づき、設定からの経過年数が長いファンドほど評価が高くなる仕組みになっている。日本経済新聞電子版のマーケット欄「投資信託」コーナーで検索すると投信ごとにスコアが表示される。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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