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サステナブル投資の「フィデリティ日本成長株」

話題の投信

日本株のファンドで最大規模を誇る「フィデリティ・日本成長株・ファンド」が堅調な成績を上げている。20年以上の運用実績をもつ同ファンドは1月末時点の1年リターンがプラス22.3%と、同期間の配当込み東証株価指数(TOPIX)の9.9%を上回った。「規模が大きいファンドは成績が伸びにくい」「アクティブ型(積極運用型)投信はインデックス型(指数連動型)に勝てない」といった指摘をかわすかのように、代表的な日本株ファンドとして存在感を示している。

持続的な成長銘柄に投資

運用面での特徴は「長期的かつ持続的な成長銘柄(サステナブル・グロース銘柄)」の発掘。国内の上場株式のうち、市場平均よりも成長力があり、持続的(サステナブル)な成長が見込める企業の株式に投資する。世界に拠点を置くフィデリティの調査網を活用しながら、個別企業の調査・分析に基づくボトムアップアプローチで投資銘柄を絞り込むアクティブ型の投資信託だ。

長期の投資テーマとして着目しているのは(1)省エネ・省資源(グリーン化)(2)自動化・省力化(3)新興国の消費拡大(4)ヘルスケア(5)デジタル革命――の5つ。これらの切り口から有望銘柄を見つけ出す。銘柄選定時には「世の中の役に立つビジネスか」「価値を生み出す仕組みが頑強か」「同業他社と比べ競争優位か」といった視点でふるいにかけ、コロナショックのような外部環境の激変に見舞われてもそれを乗り越えて成長持続が期待できる銘柄に投資する。

「エンゲージメント」で成長促す

組み入れた後も企業の持続的な成長を促すための活動に積極的だ。1998年に運用を開始した当初から大切にしているのが、対話しながら投資先企業の価値向上を促す「エンゲージメント」。企業と経営課題を共有し、解決に向けた取り組みを促している。運用を仕切る最高投資責任者の丸山隆志氏は「企業努力に寄り添うことで、新たな投資機会を発見できる」と話す。

企業分析では財務情報だけではなく、非財務情報も詳しく調べる。社外取締役の人数や気候変動に対する備え、後継者育成の観点からも点検するなど、日本でESG(環境・社会・企業統治)投資が広がるずっと前から独自のESG評価を銘柄選別のプロセスに取り入れている。

運用開始からもうすぐ23年。多くの個人投資家の期待を背負いながら、ベンチマーク(配当込みTOPIX)を上回るリターンを上げ、足元の基準価格は設定来の高値圏にある。今後の景気回復を見込み、最近は輸送用機器関連や小売り関連の株式を一部組み入れ始めた。「アフターコロナ」の世界を見据え、運用哲学に合ったサステナブル投資を続ける。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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