信金中金が地域商社事業 中小企業の販路開拓

信金中央金庫は全国の信用金庫を通じて、地域の中小企業の販路開拓を支援する事業を始める。地元特産品などの付加価値を高めて商談につなげ、地域経済の活性化を図る。
地域の企業の販路開拓支援は「地域商社事業」と呼ばれる。信金中金は7月に全額出資の地域商社「しんきん地域創生ネットワーク」を設立する。信用金庫の取引先企業に対し、商品開発から販売促進、バイヤーの紹介まで一貫して支援する。地方自治体に地域の活性化策をアドバイスするコンサルティング事業にも取り組む予定だ。
地方銀行など地域金融機関では、地元企業の商品・サービスのブランディングや販路拡大の支援を目的とした地域商社の設立が相次いでいる。信金中金は大手百貨店や総合スーパーとのネットワークを生かし、バイヤーと地域企業の商品の共同開発支援にも取り組む考えだ。