GDPの意味を3つのポイントで解説! - 日本経済新聞
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GDPの意味を3つのポイントで解説!

若手のうちに知っておきたいビジネス用語

①正式名称はGross Domestic Product(国内総生産)で、読み方はジーディーピー。一定期間内に国内で新たに生み出された財やサービスの付加価値の総額を指します。例えば、小麦粉を200円で売った場合、作るのにかかった小麦などの原材料価格が150円だった時には、付加価値は50円として計算します。GDPは国の経済規模や景気動向を示す目安として用いられ、日本は米国や中国に次ぎ、世界第3位(2020年時点)です。

②GDPは「名目GDP」と「実質GDP」の2種類あります。例えば、20年に100円のリンゴが100個売れ、21年に150円のリンゴが120個売れたとします。この場合は20年の名目GDPは1万円(100円×100個)、21年は1万8000円(150円×120個)になり、成長率は80%と計算できます。ただ、21年は価格上昇が名目GDPを押し上げている面もあるため、物価の影響を除いて比較しやすくしたのが実質GDPです。実質GDPは20年の価格(100円)に売れた個数(120個)を掛けた1万2000円となり、成長率は20%と計算できます。

③GDPは内閣府が四半期ごとに速報値を出しており、前期や前年からの増加率である経済成長率について分析した記事の中で頻繁に登場します。2021年4~6月期の速報値では、実質GDP(季節調整値)は前期比0.3%増で、年率換算では1.3%増でした。企業の設備投資の持ち直しでプラスに転じたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で成長率自体は低めでした。

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