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FRBの3月利上げをThink! 白井さゆりさんら解説

日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。1月21~28日の記事では、慶応義塾大学教授の白井さゆりさんが「FRB、3月利上げへ」を読み解きました。このほか「医学部合格率、初の男女逆転」「データセンターの消費電力膨張」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう。(投稿の引用部分はエキスパートの原文のままです)

「FRB、3月利上げへ」関連ニュースをThink!

FRBが3月利上げへ 企業・新興国・住宅に打撃(1月27日)
米国の金融政策の大転換が迫っている。米連邦準備理事会(FRB)は26日、インフレ抑制に向けて3月に利上げを始める方針を示した。

【白井さゆりさんの投稿2020年3月に景気後退に陥るとFRBは前例のない規模ですぐ金融緩和をした。短期金利を下げて0-0.25%の範囲内に収まるようにし、沢山の国債などを買い入れた。この結果、国債価格が上昇(利回りつまり長期金利が低下)し、投資家は高い投資利回りを得るために高リスク資産に資金を向けたため株価・不動産価格・格付けの低い社債・仮想通貨などの価格が高騰した。ところが昨年からエネルギー価格高騰や感染症の拡大で生産が滞る状況にもなってインフレが高騰し米国市民の生活を圧迫し不満が高まっている、このため、金融緩和を早急にとりやめて3月から利上げを急ぐ必要があるため今後は逆に高リスク資産が下落しやすくなっています。

「医学部合格率、初の男女逆転」をThink!

医学部合格率、初の男女逆転 みえてきた医学教育の課題(1月26日
医師養成課程をもつ大学の医学部入学試験の合格率が、2021年度は女性が男性を逆転した。

【井上恵理菜さんの投稿「女性は結婚・出産で離職するので採用しない」「女性は深夜・早朝勤務をしない傾向にあるので採用しない」といった統計的差別は、医療の現場だけでなく、他の職場でも見られることだと思います。変えなければならないのは、むしろ長時間労働の方だと思います。以前、長時間労働が問題となっていた病院で、昼勤と夜勤で看護師のスクラブ(仕事着)の色を変えたところ、各人の勤務時間が分かりやすくなり、長時間労働が少なくなったとのニュースをみました。人口減少社会ですので、様々な取り組みを通じて、より多くの人が働きやすい環境を作ることが大切だと思います。

「データセンターの消費電力膨張」関連ニュースをThink!

データセンター、消費電力急膨張 10年で15倍の試算も(1月23日)
データ流通量の増加でデータセンター(DC)の電力消費が膨らんでいる。DCが集中するアイルランドでは2030年に国内電力消費の25%をDCが占めるとの予測が公表され、DC事業者への規制が設けられた。

【黒田忠広さんの投稿電力(単位:ワット)は回路が消費するエネルギー(単位:ジュール)の時間微分値です(ワット=ジュール/秒)。一方、電力量(単位:ワット時)は電力を時間積分したものです。電気工学では電気の流れを議論しますが、その変化の時間スケールに応じて、電力と電力量を使い分けます。たとえば電子機器の冷却を議論する場合は、エネルギー容量の比較的小さな電子部品の周りで生じるエネルギーの流れの速い変化が問題になるので、電力を用います。一方、電気代や電池の充電間隔を評価したりCO2の排出量を議論する場合は、一定時間のエネルギーの総量が問題になるので、電力量を用います。

「転職のリアル」をThink!

高度人材に「年収2000万円」 DXバブルで争奪戦(1月25日
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で低迷していた企業の中途採用活動が足元で活発になっている。転職支援サービス、リクルートエージェントの調査によると、エンジニアや営業職など代表的な職種の求人数は21年4~6月にコロナ前の水準を回復した。

【山口周さんの投稿】一般に「外資は人に厳しい、日系は人に優しい」と言われるが本当にそうだろうか。確かに、報酬水準は高いがいつクビになるかわからない外資系は「人に厳しい」ように思われるが、キャリアの早い段階で「別の道を探した方が良い」と指摘されることは「自分ならではの仕事」を見つける上で重要な契機になる。一方、高度な専門性を身につけるための教育投資もせず、出世の見込みも曖昧なまま、労働市場で価値が失くなる年齢まで引っ張った挙句に「貴方はここまで」と唐突に突きつける日本企業は本当に「人に優しい」のか。NEC中興の祖である小林宏治は「不安定は安定、安定は不安定」という名言を残したが、これはキャリアでも同様だろう。

「テスラ、利益率業界首位」関連ニュースをThink!

テスラ、利益率業界首位 トヨタ上回る12%(1月27日)
米電気自動車(EV)大手テスラが26日発表した2021年10~12月期決算は売上高が前年同期比65%増の177億1900万ドル(約2兆円)、純利益が8.6倍の23億2100万ドルだった。

【蛯原健さんの投稿】前期で損益分岐点を超え、当期で完全に収益逓増期に突入する見事な決算で、株価もこのマクロ逆風環境でも場外で上げている。営業利益率のトヨタ越えについてはラインナップ的、単価的に時間の問題であったが初代モデル投入から未だ十数年の新興メーカーとしては驚異と言わざるを得ないだろう。

死角は二つ、中国依存と半導体不足。

米中摩擦が今後激化する場合は何らか足元をすくわれる可能性は全く否定できないし、半導体不足に関しては同社の強みソフトウェアでカバーするなり内製なりを強弁しているものの実際のところ限界はあるだろう。


Think!
平日のニュースに投稿がつく「Think!」。これまでの投稿一覧と、エキスパートのみなさんのご紹介は次のページから。
【投稿一覧】
https://r.nikkei.com/topics/topic_expert_EVP00000
【エキスパート紹介】
https://www.nikkei.com/think-all-experts

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