TOBの意味を3つのポイントで解説!
若手のうちに知っておきたいビジネス用語


①正式名称はTake Over Bid(株式公開買い付け)で、読み方はティーオービー。企業の経営権の取得などを目的に、不特定多数の株主から市場外で株式を買い集めることです。買い付け後の株式の所有割合が3分の1を超える場合には、企業経営に一定の影響力を持つようになることから、TOBが義務付けられています。
②TOBを実施する側はあらかじめ買い付け価格や株数、期間などを提示して、全ての株主に平等に売却の機会を与えることで応募を促します。TOBの買い付け価格は公表前の株価に上乗せとなるプレミアムを付けられることが大半です。株主は指定された証券会社に申し込むことで株式を買い取ってもらうか、市場で売却することも可能です。
③企業買収や合併・子会社化などを通じたグループ企業の再編などに関する記事の中で登場します。話題になりやすいのが、買収される側の企業の経営権の同意を得ない敵対的TOBです。近年は物言う株主とされるアクティビストが実施するケースがみられるほか、2020年には外食大手のコロワイドによる大戸屋ホールディングスへの敵対的TOBが成立するなど、日本でも文化が根付きつつあります。
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