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トランプ氏邸宅を家宅捜索 中林美恵子さんらとThink!

日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。8月5~12日の記事では、早稲田大学教授の中林美恵子さんが「トランプ前大統領宅を家宅捜索」を読み解きました。このほか「東工大・医科歯科大の統合協議」「内閣改造」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう。(投稿の引用部分はエキスパートの原文のままです)

「トランプ前大統領宅を家宅捜索」関連ニュースをThink!

トランプ氏3つの疑惑 機密文書持ち出し・議会占拠・脱税(8月9日)
米連邦捜査局(FBI)は8日、トランプ前米大統領がホワイトハウスから機密文書を持ち出した疑いで異例の家宅捜索に踏み切った。2021年1月の連邦議会占拠事件への関与や同氏の一族が経営する企業の脱税と合わせ、同氏は3つの疑惑に直面する。

【中林美恵子さんの投稿】前大統領の居宅に突然家宅捜索が入ったのは史上初ではないか。トランプ支持層が結束に転じる可能性が高く、バイデン氏も距離を置き、捜索は聞いていなかったと主張。捜索令状が出たからといって有罪になるとは限らないが、禁錮3年の可能性もある中で、FBIや司法当局は何を見つけられると踏んだのか。余程の証拠が出ねば、トランプ氏にチャンスだ。共和党のマッカーシー下院院内総務は早速、トランプ氏の主張と怒りに支持を表明。彼は中間選挙後に下院議長に就く可能性が高く、その場合は司法当局に逆調査を仕掛ける可能性がある。これら全てを承知の上で当局が賭けに出た資料、そしてトランプ支持層の受け止め方に、注目が集まる。

「東工大・医科歯科大の統合協議」関連ニュースをThink!

東工大・医科歯科大の「勝ち組連合」 なぜ統合協議?(8月9日)
東京工業大と東京医科歯科大の統合へ向けた協議が始まる。国内トップクラスの研究力で知られる2大学が統合へと歩みを進める理由は何か。

【中空麻奈さんの投稿】日本国内の勝ち組でも、世界から見れば勝ち組とは言えない、ということなのだろう。日本の大学は入るのが難しくても世界的な競争力は不足している、という由々しき事態をなぜ招いたのか、考えねばなるまい。資金不足による研究の質の相対的低下、学術論文の少なさ、英語のハンディキャップやポスドクの恵まれない境遇など要因は様々。運営費交付金に頼らず、寄付金と運用益で賄える財政基盤を作るのは大学の自由度をあげるには重要だ。しかし、元をたどれば、教育現場において競争を放棄し手をつないでゴールする徒競走を礼賛したことに代表される目指した社会の中からは、競争力ある大学を生み出すこと自体に無理がある気がするのだが。

「内閣改造」関連ニュースをThink!

内閣改造、評価せず44% 教団巡る懸念「払拭せず」76%(8月11日)
日本経済新聞社とテレビ東京は第2次岸田改造内閣の発足と自民党役員人事を受けて10、11両日に緊急世論調査をした。新しい閣僚と党執行部の顔ぶれを「評価しない」との回答は44%で「評価する」の30%を上回った。

【室橋祐貴さんの投稿】旧統一教会に関係を持つ閣僚を全員外すのかと思えばそうではなく、女性や若手の登用を進めるわけでもない。全体的に中途半端な印象です。各方面を配慮しすぎて、結局何を重視しているのかよくわからないという岸田政権の特徴がそのまま閣僚人事にも出ています。一方、自民党一強の状態はそれでも変わらず、野党への期待値は全く上がっていません。結果的に、ますます政治自体への不信感が募っていく懸念があります。与党は本気でカルト対策、宗教2世への支援策などを打ち出さないと、来年4月に行われる統一地方選にも影響を及ぼすのではないでしょうか。

「ソニーとEV連合、ホンダの決断」をThink!

ホンダの決断 ソニーとEV連合、激動の時代へ変革急ぐ(8月9日)
ソニーグループと提携し、電気自動車(EV)を開発・販売する新会社を共同出資で立ち上げるホンダ。「EV新会社はホンダ自身のライバルになっても構わない」――。ホンダの三部敏宏社長は言い切る。

【川端由美さんの投稿】テスラは補助金や誘致をうまく活用して、自社投資を極力抑えているだけではなく、自動車産業としてではなく、モビリティ産業として見ると、最初からクラウド経由でつながる前提で自動車を設計した点が重要です。自動運転や電動化の技術は単なる車載技術に過ぎず、イノベーションではありません。むしろ、クラウド経由でモビリティがつながることによって生まれてくる事業分野の成長に目を向けることがイノベーションにつながります。今回、ホンダとソニーが手を組むことで、例えば、E/Eアーキテクチャの視点から自動車作りを進めるといった思考の転換ができれば、真の意味で競争力のある次世代モビリティを生み出すことにつながるでしょう。

「台湾有事の侵攻シナリオ」をThink!

台湾有事の侵攻シナリオとは 防衛研の門間氏に聞く(8月8日)
中国の台湾周辺での軍事演習からみえる台湾侵攻のシナリオとは。日本の安全保障にどのような影響が及ぶのか。中国情勢に詳しい防衛省防衛研究所の門間理良・地域研究部長に話を聞いた。

【青山瑠妙さんの投稿軍事演習中、日本のEEZに中国の弾道ミサイル5発が着弾した。これをめぐっては、概ね三つの解釈が取りざたされている。一つ目は誤った着弾という解釈で、中国の軍事力を疑うものである。二つ目はバシー海峡を狙った軍事演習と合わせて、台湾有事における日米の介入を阻止するためと見るものである。三つ目は日本の沖縄をも視野に入れた動きと見るものである。いずれにしても門間氏が指摘するように、日本として強く反発する必要がある。しかし、台湾海峡をめぐる緊張関係が高まるなかで、中国の真の狙いはどこにあるのか。日本には高度のインテリジェンス能力が求められており、また中国との意思疎通の窓口を円滑にする必要もあるだろう。

「給料減らない『週休3日』」をThink!

給料減らない「週休3日」、やればできる?(8月8日)
にわかに関心が高まる週休3日制度。パナソニックホールディングス(HD)や日立製作所など大手企業も相次ぎ導入を表明し、国も導入・普及を積極的に後押しする。

【福井健策さんの投稿「週4日はたらく正社員」が増えれば、ますます非正規雇用の方との区別は曖昧になって行きますね。いよいよ「正規雇用」と「非正規雇用」という、労働基準法には一言も書かれていない区別の見直しも進んで、働きかたが自由になって行くきっかけ、かもしれません。もうひとつ、仕事の効率化は、つまりは増えた余暇で何をするかという動機にかかっていますね。さまざまな表現活動やスポーツ、学び、家族や友人との時間、劇場やコンサートといった多様な娯楽。本の森に分け入るのも良いし、メタバースに遊びに行くのも良いでしょう。もちろん、その時間を使って更にいい仕事がしたいという方の自由も、尊重されるべきだと私は思います。


Think!
平日のニュースに投稿がつく「Think!」。これまでの投稿一覧と、エキスパートのみなさんのご紹介は次のページから。

【投稿一覧】
https://r.nikkei.com/topics/topic_expert_EVP00000
【エキスパート紹介】
https://www.nikkei.com/think-all-experts

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