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三菱電機問題をThink! 中竹竜二さんら投稿

日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。6月25日~7月2日のニュースでは、チームボックス代表取締役で元早稲田大学ラグビー部監督の中竹竜二さんが「三菱電機問題」を考察しました。このほか「エンゼルス大谷活躍」「法人課税強化で大枠合意」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう。(投稿の引用部分はエキスパートの原文のままです)

「三菱電機の不適切検査問題」関連ニュースをThink!

「殿様」三菱電機、内向き志向が生む不祥事の連鎖(6月30日)
三菱電機では品質の不祥事が相次いでいる
三菱電機で製品検査の不祥事がまた発覚した。鉄道車両向け空調装置について30年以上、架空の検査データを顧客に報告していた疑いがある。
チームボックス代表取締役/元早稲田大学ラグビー部監督 中竹竜二さん

【中竹竜二さんの投稿】企業の連続する不祥事から改めて組織文化を考えてみたい。

今回は明らかに負け癖を持った企業文化の例と言える。縦割り組織で情報が共有されず、ネガティブな情報は常に表に出てこない。一方で、勝ちぐせを持った組織はネガティブな情報もスピーディに共有され、イノベーションで起こる失敗も学びに変え、組織全体が前進していく。さらに組織内では上下の関係でも対話量が多いのが特徴だ。

組織文化とは空気のようなものなので、自分たちが勝ち癖・負け癖どちらの文化を持っているのかに気づくことは非常に難しい。こうしてメディアに取り上げられることでまずは自分たちの現状の組織文化を知ることが組織文化変革の第一歩である。

「エンゼルス大谷活躍」関連ニュースをThink!

エンゼルス大谷、2打席連続の2ラン(6月30日)
ヤンキース戦の5回、2打席連続本塁打となる28号2ランを放つエンゼルス・大谷(ニューヨーク)=共同
米大リーグは29日、各地で行われ、エンゼルスの大谷はニューヨークでのヤンキース戦に「2番・指名打者」で出場し、2-5の三回に今季3度目の3試合連続本塁打となるソロ、3-10の五回に2打席連続となる28号2ランを放った。
早稲田大学社会科学部教授 中林美恵子さん

【中林美恵子さんの投稿】 大谷翔平選手のお陰で、小柄な日本人のイメージがアメリカで変化しつつあると聞きます。日米関係にとっても大きなプラスです。これまでも素晴らしい日本人選手の活躍がありましたが、大谷は別格ではないでしょうか。体格抜群、童顔、明るく素直、東北出身、二刀流と高い野球技術。ゲーム中継で、日本語が飛び交うようにもなりました。大谷はアメリカで低迷気味だった野球人気を救うかもしれません。ただテニスやゴルフのように世界中で注目されるスポーツとは言えないので、その熱狂が日米の枠を超えたらもっと良いのにと願わなくもありません。それでも少なくとも日米関係にとって、大谷選手の活躍は非常に大きなプラスといえるでしょう。

「法人課税強化」関連ニュースをThink!

法人課税強化、大枠で国際合意 130カ国・地域(7月2日)
経済のデジタル化に対応した国際的な法人課税ルールを巡り、経済協力開発機構(OECD)加盟国を含む130カ国・地域が大枠合意した。
ケイアンドカンパニー代表取締役 高岡浩三さん

【高岡浩三さんの投稿】 デジタル課税問題は、これまでの海外課税問題の延長線上にある。これまでも国際的デジタル企業が出現する以前から、アメリカの多国籍企業中心に、タックスヘイブンの小国を利用した法人税逃れが問題視されてきた。

私は個人的には、企業が最大限に法人税を納めるのは、企業にとって最も大きな社会的貢献であり、まさにSDG経営の根幹であると考えている。日本においても、経済界がこぞって法人税減税を声高に叫んでいるが、まともな法人税率を支払う大企業も少ないのに呆れるばかりだ。租税特措法も改正しつつ実効税率を上げる。さらに日本企業の2/3が赤字で法人税を支払っていない現実では、赤字企業の最低限の法人税納税義務化が急務だ。

「量子コンピューター共同利用」関連ニュースをThink!

量子計算機、12社共同利用 トヨタ・三菱ケミが素材開発(6月29日【イブニングスクープ】
トヨタ自動車など大手企業12社が次世代の高速計算機、量子コンピューターの実機の共同利用に乗り出す。米IBMが近く日本で初めて稼働させる「商用機」を用い、産業用途での実用化へ協力して知見を蓄積する。
東京大学大学院情報理工学系研究科准教授 山崎俊彦さん

【山崎俊彦さんの投稿】補足説明します。記事中ではスーパーコンピュータとの対比もなされていますが、量子コンピュータが得意とする問題は限られており、汎用的に何にでも使えるというものではないので直ちにスーパーコンピュータに置き換わるようなことはありません。ただ、量子コンピュータは最適化が得意なほか、素因数分解はショアのアルゴリズムで効率よく解けてしまうことが知られています。最適化は逆に今のコンピュータが苦手とすることが多く、イノベーションが期待できます。また、現代の暗号の多くは素因数分解の数学的難しさを使っているので、量子コンピュータで簡単に破られる可能性があります。

「カーボンプライシング」関連ニュースをThink!

カーボンプライシング、世界に導入機運 EU先行追う中国(6月30日)
脱炭素の実現に向けて、二酸化炭素(CO2)に値段を付ける「カーボンプライシング」の導入機運が世界で高まってきた。
東京大学未来ビジョン研究センター教授 高村ゆかりさん

【高村ゆかりさんの投稿】今年6月のグリーン成長戦略でも、国は「市場メカニズムを用いる経済的手法(カーボンプライシング等)は、産業の競争力強化やイノベーション、投資促進につながるよう、成長に資するものについて、躊躇なく取り組む」とする。経済産業省と環境省で検討が進むが、炭素削減価値の見える化と市場評価につながる排出クレジット取引の活性化やEUで検討が進む炭素国境調整措置への対応といった当面の方針は一致している。企業からは、エネルギー関連諸税のグリーン化とともに、中長期的な炭素価格のシグナルが明確になることへの期待を聞く。寿命の長い設備・インフラへの投資の判断や新技術の開発・投資の判断に必要とされているのだ。

「中国独自の製造生態系」関連ニュースをThink!

類似製品がずらり 中国独自の進化遂げた製造生態系(6月30日)
完全ワイヤレスイヤホンやウェブカメラ、腕時計型デバイス……。「Amazon.com」などの通販サイトで買い物をしていると、外見や機能がほとんど同じなのにメーカーが異なるデジタルガジェットがずらっと並んでいる。
ビービット執行役員CCO 兼 東アジア営業責任者 藤井保文さん

【藤井保文さんの投稿】デザインハウスは深センで「案内人」と呼ばれ、多様なベンダーや部品を、相性含め基盤を組んでくれるので「シリコンバレーの1か月は深センの1週間」と呼ばれる上で必須。

日本で製造する際、海外部品を併せて集めてくると「取り寄せて組み込んだら相性が悪く、部品を選び直して取り寄せて…」と時間が過ぎる。深センでは自動車一時間圏内にあらゆるベンダーがいて、案内人が全てコーディネートしてくれるので、設計図さえあれば1日で終わることもある。

ある企業は「本社はアイルランド、クライアントはヨーロッパ、開発・量産・物流拠点は深セン」と、メリットを理解して活用しており、この生態系の活用可能性を示している。


Think!
平日のニュースに投稿がつく「Think!」。これまでの投稿のまとめ読みと、エキスパートのみなさんのご紹介は次のページから。

【投稿まとめ読み】
https://r.nikkei.com/topics/topic_expert_EVP00000
【エキスパート一覧】
https://www.nikkei.com/think-all-experts

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