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50~60代の資産運用、失敗しない方法は?

運用相談室

資産運用の悩みは人それぞれ。投資信託をどう選んだらいいのかも年齢や年収、投資経験などで違ってくる。失敗しないコツや投信選びのヒントを資産運用のプロに解説してもらおう。今回助言してくれるのは、独立系金融アドバイザー(IFA)の五十嵐修平氏。

【相談内容】夫婦ともに52歳のOさん家族は、夫が会社員、妻はパートタイムで働き、社会人2年目の長男(23歳)と同居している。死亡保障1000万円の終身保険に入っているが、預金は700万円で、これまで投資経験はゼロ。定年後の生活に向けて資産運用を始めたい。

まだ間に合う!老後資金の準備

運用を始めるのは早いに越したことはないですが、現役で働く50代前半のOさん夫婦はいまからでも老後資金の準備に十分間に合うので安心してください。50〜60代から始める資産運用のポイントは「期間」と「資産配分」です。

まず運用期間についてですが、15年が一つの目安になります。過去にさかのぼってみると、1973年以降に世界の株式(指数ベース)を15年間保有していた場合、リターンがマイナスになったことはありません。つまり15年くらい長い期間で運用できるなら、株式を中心とした「攻めの資産」での運用が有力な選択肢になります。

セカンドライフが近づいてきたら、年齢に応じて資産配分を変えていきましょう。比較的値動きが安定している債券など「守りの資産」を組み合わせた運用にシフトチェンジします。先ほどと同じように73年以降、国内の株式と債券、海外の株式と債券に4分の1ずつ投資をしていたら、いつ始めても7年でプラスのリターンを確保できました。現役引退後のセカンドライフでは投資先を分散し、資産を守りながら長持ちさせる運用を目指します。

「攻めの資産」で積み立て投資を

それではOさんのケースを具体的に考えていきましょう。おすすめしたいのは、65歳の定年退職まで13年間を「攻めの資産」で、そこから70歳までの5年を「守りの資産」で運用するプランです。

毎月の給与が入る65歳までは月額10万円ずつ、世界の株式で運用するタイプの投資信託で積み立て投資をします。「攻め」の運用ですが、積み立て投資なら買う期間が分散され、リスク(値動きの大きさ)を抑えることができます。運用利回りを年6%で試算すると、13年間でためられる投資元本の1560万円に対し、運用益で806万円増え、運用資産の評価額は2300万円以上になります。そこから債券なども含めた「守り」の運用に切り替えると、年3%の運用利回りで70歳までに約2750万円の資産をつくることができます(購入手数料、税金などの費用は考慮していません)。

ご紹介したのは、あくまで過去の実績を踏まえたシミュレーションです。実際にここから18年間におよぶ運用期間中には、相場環境が大きく変動することがあるでしょう。退職金や保険の解約返戻金が入ったら、運用計画の見直しが必要になるかもしれません。相場の下落局面で不安になったり、運用プランを変えたくなったりしたときに、いつでも相談できる相手を見つけておくと心強いと思います。

五十嵐修平氏 
バリューアドバイザーズ(東京・新宿)社長。証券会社、不動産会社勤務を経て2013年2月に独立。著書に「55歳からでも失敗しない投資のルール」(クロスメディア・パブリッシング)

(QUICK資産運用研究所)

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