年初来リターン、高配当株ファンドが上位 - 日本経済新聞
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年初来リターン、高配当株ファンドが上位

投信ランキング

今年はロシアのウクライナ侵攻や世界的なインフレ、景気悪化懸念などの悪材料が積み重なり、世界の株式相場が荒れ模様となっている。欧米では米ダウ工業株30種平均やドイツ株価指数(DAX)が年初から9月末までにそれぞれ20%超も下落した。一方、同期間の日経平均株価は10%弱の下げにとどまっている。そこで、主に日本株で運用する国内公募の追加型株式投資信託(ETF=上場投資信託、DC=確定拠出年金・ラップ専用、ブルベア型、通貨選択型などを除く)を対象に、年初来リターン(分配金再投資ベース)を調べてみた。

成績上位のランキングを見ると、配当利回りの高い銘柄に投資するファンドが多く入った。1位の「日本好配当リバランスオープン」、2位の「日経平均高配当利回り株ファンド」などだ。年初来リターンはそれぞれ12.08%、11.86%のプラスだった。高配当株は一般的に下げ相場への抵抗力が強いとされ、年初からの厳しい局面で本領を発揮したといえそうだ。

3位と5位には国内グループ企業の株式に投資するファンドがランクイン。3位の「ダイヤセレクト日本株オープン」は三菱グループに投資する。グループ内の保険業や不動産業などの株価が上昇し、ファンドの成績に寄与した。5位の「日本製鉄グループ株式オープン」は日本製鉄とそのグループ企業に投資するファンドで、好業績を背景とした株高傾向がプラス要因となった。

一方、下位ランキングには主に成長株や中小型株に投資するファンドが並んだ。1位の「日本株オープン 新潮流」の年初来リターンはマイナス30.85%、2位の「ブランドエクイティ」はマイナス28.43%だった。

(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)

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