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2020年は米国の成長株ファンドに資金流入

投信観測所

米国など先進国に投資する海外株式型ファンドへの資金流入が続いている。QUICK資産運用研究所の調べによると、2020年12月の設定額から解約額を差し引いた投資信託の資金流出入額は海外株式型全体で5700億円を超え、6カ月連続で資金が流入した(図表1)。国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)全体では2カ月ぶりに資金流入に転じ、国内債券型やバランス型などにも資金が向かった。

設定後1年以上が経過した海外株式型ファンドを対象に2020年の年間ベースの資金流入額を比較してみると、米国の成長株に投資するファンドへの資金流入が目立った(図表2)。ランキング1位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」で資金流入額は3068億円。為替ヘッジする「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」にも1695億円が流入した。19年の当初設定額が最大だった「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)」は足元の資金流入は一服しているものの、20年は年間で1830億円の資金が入った。

資金を集めた大きな理由は運用の好調さだ。上位4ファンドは過去1年のリターンが25%を超え、S&P500種株価指数(円ベース)の約10%を大きく上回った。いずれもアマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど急成長する米国の巨大IT(情報技術)企業の組み入れ比率が高く、グロース(成長)株優位の相場が基準価格を押し上げた。ただ、昨年後半からアマゾンなどの株価は足踏みが続いており、直近では上昇率がS&P500を下回るファンドもある。

一方で、2020年に資金が流出したファンドは、特定のテーマに絞って運用するテーマ型が多かった。自動運転車や電気自動車(EV)などを投資テーマとする「モビリティ・イノベーション・ファンド」は資金流出額が1023億円だった。ロボットをテーマとする「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」や「ロボット・テクノロジー関連株ファンド -ロボテック-」からは共に800億円超の資金が流出した。

単一の新興国であるインド企業の株式に投資する「野村インド株投資」からも資金流出が続いた。

(QUICK資産運用研究所 戸崎志賀)

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