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ムササビ親分さん、投資のプロ目線でアクティブ運用

投信ブロガー

ブログ「負けない資産運用の王道~初心者でも失敗しない資産運用の入門書~」を運営する「ムササビ親分」さんは、金融機関で投資信託に関する業務に従事し、資産運用のプロを自認する30代後半の男性。都内の持ち家(住宅ローンあり)で専業主婦の妻と2人の子供と暮らしている。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級技能士の資格を持つムササビ親分さんは、ブログを通じて資産運用に関する自身の知識やスキルを整理して情報発信している。投資初心者でも自分で考える習慣を身につけ、できるだけ損をしない運用にたどり着けるようサポートしたいという。ムササビ親分さんの資産運用を聞いた。

プロ目線でアドバイス

――投資を始めたきっかけは何でしたか。

「社会人になり、企業型確定拠出年金(DC)で投信を購入したのが最初です。金融業界を就職先に選んだこともあり、『投資が怖い』という感覚は全くありませんでした」

――ブログはいつ始めましたか。

「2017年11月に、FPの1級技能士資格を取得したので、何か活動したいと思ってブログを始めました。金融業界からの情報発信には様々な制約を受けます。一般の方が知りたい情報を伝えるうえで、制約に縛られず個人としてプロの視点を交えて資産運用について解説するブログは一定の役割を果たすのではと考えました」

「ブログは趣味の一環です。シンプルに分かりやすく書き、投資初心者でも自分で考える習慣を身につけられるようサポートするのをモットーに、資産運用を始める際の心構えや最低限の基礎知識などを解説しています。毎週マーケットコメントも掲載しており、読者からの手応えも感じています」

現金比率でリスク管理

――当初と現在の資産配分を教えてください。

「投資開始当初は現預金65%、投信30%、外貨預金5%の割合でした。現在は現預金40%、投信35%、暗号資産(仮想通貨)25%の配分です(2022年1月末時点)。目標リターンは特に設けず、現金比率を調整することで資産全体のリスクが大きくなり過ぎないよう管理しています」

「最初に購入したのは日本株と海外株で積極運用するアクティブファンドでした。現在もアクティブファンドを中心に、インドや中国の株式で運用するタイプなどに毎月、積み立て投資しています。企業型DCでは、不動産投資信託(REIT)、バランス型のインデックス(指数連動)ファンド、グローバル中小型株ファンド、定期預金を保有しています(図A)」

「外貨預金の通貨は当時金利が高かったニュージーランド(NZ)ドルでした。仮想通貨は興味本位で3~4年前から保有し始め、価格が高騰したので資産比率が高まりました。教育資金などの家計資産は夫婦で別枠管理しているので、値動きの激しい仮想通貨にも余裕をもって投資できています」

「65歳を資産運用の出口としていますが、運用成果により柔軟に対応しようと考えています。取り崩しの10年前くらいから債券型やバランス型の投信比率を増やし、リスクを少しずつ落としていく予定です」

アクティブファンドにこだわり

――アクティブファンドにこだわりがあるのでしょうか。

「厳選した中小型株や新興国株などに絞って投資したいなら、運用会社の調査力が重要になると考えています。ハイリスクでもハイリターンが期待でき、積み立て投資との相性もいいと判断してアクティブファンドを選んでいます」

「アクティブファンドには多彩な投資先や投資手法、銘柄選定方法など魅力が詰まっており、インデックスファンドと比べてコストがかかっても、投資の選択の自由度を高めるためには不可欠な商品だと思います」

「ただ、投資にあまり時間をかけたくないならシンプルなインデックスファンド、リスクを抑えたいなら運用効率の観点から低リスクのバランス型ファンドを購入するのでいいと思います。私自身はインデックスファンドではカバーしていない範囲を投資対象にしたいのでこのスタイルになりました。自分が投資したい対象や投資に割ける時間を考えて、商品選択することが大切です」

――毎月の投資額や現在の金融資産を教えてください。

「毎月の積み立て投資額は15万円ほどです。購入ファンドがつみたてNISA対象ではないので、一般NISAと特定口座を利用しています。DCは企業型と個人型(iDeCo)を併用し、上限まで使っています」

「当初の投資額は150万円。結婚や住宅購入などで取り崩しもありましたが、現在の金融資産額は2000万円を超えています。そのうち5割程度が利益です」

「投資するかしないか」が圧倒的な差に

――失敗談はありますか。

「ブラジルレアルの外貨預金で損を出してしまったことです。高金利を狙って購入しましたが、大幅なレアル安が進んでしまいました。その後、投信に乗り換え、損を取り戻すことができました」

――資産運用をしてよかったですか。

「よかったです。資産運用そのものが楽しく、本気で取り組むことでスキルも上がりました。ブログを始めたことで投資家ニーズをくみ取れ、本業にプラスの相乗効果もありました」

――これから投資を始める人にアドバイスを。

「資産形成において圧倒的に差がつくのは、『何に投資するか』ではなく、『投資するかしないか』です。いち早く生活防衛資金をため、シンプルな投資手法でいいのでまずは始めることが重要です。税制優遇制度や金融機関のサービスも充実しているため、それらを最大限活用し、お得に投資を始めましょう」

「投資は個々人の考え方で最適解が違います。初心者の方は特に、短期的なタイミング売買で利益を狙うのではなく、長期視点での購入と保有を継続することでリターンの向上を期待しながら、リスクを低減させる長期・分散・積立投資がおススメです。投資の選択肢を考える一助として、私のブログも参考にしてもらえるとうれしいです」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は西本ゆき、高瀬浩)

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