投信残高、インデックス型が首位に 約25年ぶり
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)で6日、純資産総額(残高)ランキングの首位が交代した。三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の残高が1兆8065億円となり、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1兆7977億円を上回った。

月末ベースでは、1月末時点でアクティブ型(積極運用型)の「米国成長株投信D」が19カ月連続で首位を守っていた。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がこのまま2月末まで残高トップとなれば、月末ベースで1997年10月以来およそ25年ぶりにインデックス型(指数連動型)ファンドが首位に立つことになる。
1月末に残高1位だった「米国成長株投信D」からは、1月に推計124億円の資金が流出した。資金流出に転じるのは2019年2月以来、約4年ぶり。月次リターンは3.5%のプラスと好調だったが、残高の伸びは前月比455億円にとどまった。
一方、1月末時点で残高2位だった「米国株式(S&P500)」には632億円の資金が流入し、残高が前月比で1077億円増えた。このファンドは低コストのインデックス型の中でも特に人気が高く、高水準の資金流入が続いている。
1月末の残高ランキングは、1〜8位まで前月と同じだった。インデックス型が上位10本中に4本(2、4、6、7位)ランクインしている。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)