「目印」失った米国債、株バブルを襲う津波
日経QUICKニュース(NQN)編集委員 永井洋一
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世界最強の安全資産としてグローバルマネーを集めてきた米国債だが、歴史的なインフレで「目印」を失い、価格の急落(金利は急上昇)が続いている。金融商品全般の基準となる米国債の波乱は、米国を中心とする株式バブルを襲う津波となりかねない。
なぜ、米長期金利の上昇は止まらないのか。答えの一つを探るには時計の針を4カ月前に戻す必要がある。
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