円相場、40年目の大転換 揺らぐ「一物一価」の世界
日経QUICKニュース(NQN)編集委員 永井洋一
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1ドル=136円台と約24年ぶりの水準に下落した円相場。その長期トレンドが歴史的な転換点を迎えている。今月、30年移動平均が2010年以降で初めて円安・ドル高に転じる。戦争や疫病、格差拡大に伴うグローバル化の見直しで相場形成のメカニズムが変質しつつあることも、長期的な円安を促す。
1980年に資本取引が原則自由化されてから40年余。この間、日銀によれば円の直物取引(月中平均)は82年10月の1ド...
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