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NYダウ小反落 雇用回復の伸び鈍化を嫌気

(更新)

【NQNニューヨーク=川上純平】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに小反落し、前日比8ドル69セント安の3万4746ドル25セントで終えた。9月の米雇用統計で雇用者数の増加幅が市場予想を下回り、労働市場の回復が鈍化しているとの見方から売りが出た。一方、失業率は市場予想以上に改善した。米経済の先行きや米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を巡る見方が交錯し、総じて方向感に乏しい相場展開だった。

雇用統計で景気動向を映す非農業部門雇用者数は前月比19万4000人増と市場予想(50万人増)を下回った。政府部門で教職員の雇用が減少し、学校の新学期入りに伴う雇用の押し上げ効果が例年より少なかった。一方、8月実績は23万5000人増から36万6000人増に上方修正された。失業率は4.8%と8月(5.2%)から低下し、市場予想(5.1%)以上に改善した。

強弱が対立する雇用統計に対し「11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の縮小)の開始を決める」(JPモルガンのダニエル・シルバー氏)。テーパリングの11月開始決定は既定路線との見方を維持する市場参加者が多かった。

雇用統計では平均時給の増加基調が改めて確認され、市場のインフレ警戒感が高まった。米長期金利は前日比0.04%高い(債券価格は安い)1.61%と6月以来の高水準を付けた。

一方、株式市場の予想変動率を反映するVIX指数は4日連続で低下した。投資家の不安心理が高まったかどうかの目安とされる20を下回る水準で一段と低下し、投資家心理を下支えした。

米原油先物相場が7年ぶりの水準に上昇し、石油のシェブロンが2%上昇した。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや金融のゴールドマン・サックスも上げた。一方、長期金利の上昇を嫌気し、ハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄に売りが出て、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやスマートフォンのアップルが下落した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落した。前日比74.479ポイント(0.5%)安の1万4579.537で終えた。半導体のエヌビディアとネット通販のアマゾン・ドット・コムが下落した。電気自動車のテスラも安い。

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