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中国の海洋調査拡大、狙いは?

2021年2月1日の日本経済新聞朝刊1面に「中国、グアム海域調査」という記事がありました。中国の海洋調査船がグアム周辺まで活動領域を広げています。どのような目的があるのでしょうか。

ここが気になる

中国は海洋権益の拡大を狙って海洋進出を活発化させています。問題視されているのは他国の許可なく排他的経済水域(EEZ)で活動していることです。EEZでは沿岸国に天然資源の調査・開発や漁業活動の管理などの権利が認められていて、他国のEEZで調査する場合は事前の同意が求められます。中国の海洋調査船の航行データを調べたところ、この1年間はグアム周辺海域や南シナ海での活動が目立ちました。

グアム周辺はコバルトやマンガンなどの鉱物資源が存在することに加え、台湾に有事があった場合に戦略上重要な海域とされています。中国は自国の防衛ラインとして沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」を重視していますが、日本の小笠原諸島やグアム、インドネシアに至る「第2列島線」を越えた太平洋の海域にまで活動領域を広げていることがデータから分かりました。

中国は日本がEEZに定めている海域でも活動しています。日中間の海域はEEZの範囲が重なるため境界線が未画定ですが、日本政府は地理的に同じ距離に「日中中間線」を引き、内側を日本のEEZとしています。中国は新たに制定した海警法で、主権が侵害されたと判断した際には「武器使用を含む一切の必要な措置」をとると規定しています。今後も緊張が高まりそうです。

若手編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は2月1日の朝刊1面を読んでみてください。
この記事をまとめた人:渡部加奈子
2015年入社。保育・女性活躍の取材を経て、コンテンツマーケティングを担当。YouTubeの新チャンネルを立ち上げて1カ月。ぜひご登録ください。

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