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伊藤忠など国内で水素生産、なぜ?

2021年2月26日の日本経済新聞朝刊1面に「伊藤忠、国内最大級の水素設備」という記事がありました。伊藤忠商事は産業ガス世界大手の仏エア・リキードと共同で、国内に世界最大級の液化水素生産プラントをつくります。2社の狙いは何なのでしょうか。

ここが気になる

伊藤忠とエア・リキードは2020年代半ばに中部地方に液化水素生産プラントを建設します。液化天然ガス(LNG)から、水素をつくります。1日あたりの生産能力は現在日本で生産されている液化水素の7割程度で、エア・リキードがアメリカで建設している世界最大級のプラントと同程度の規模になる見通しです

燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素は脱炭素の有力な手段とされ、政府も水素の生産や利用について目標を掲げています。ネックとなっているのは価格です。LNGからつくった水素で発電する場合、一般の電力価格の2倍になります。水素利用の普及を進めるため、2社は大規模設備をつくることでコストを削減します。

生産した水素の供給先は自動車向けの水素ステーションを想定しています。2020年12月時点で、国内の水素ステーションの数は137カ所にとどまりますが、政府は30年に900カ所まで増やす予定です。トヨタの「ミライ」など、燃料電池車(FCV)の技術は日本勢が世界をリードしていますが、インフラの整備が進まず普及していません。ガソリン車で世界有数の自動車大国となった日本ですが、FCVの時代でも世界をけん引する存在であってほしいです。

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この記事をまとめた人:三木田悠
2013年入社。住宅やサービスなどの取材、岡山支局での勤務を経て、現在はコンテンツマーケティングを担当。理科実験で水素を燃やした時の音が好きで、授業中に何回もやっていました。

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