海外ツアー盛況、顧客はセレブ 引く手あまた50万円の靴
グローバルチザン(世界職人)2
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「この靴がどうしてもほしい。赤は僕の色なんだ」ーー。東京都荒川区で靴工房「ミサワ・ヴェルクシュテッテ」を運営する靴職人の三沢則行さん(41)に2017年、赤いスエード革をあしらったブーツを注文したのは米国の映画監督スパイク・リーさん。映画祭でにぎわうフランスのカンヌでのことだ。
三沢さんは日本の靴作り学校で学んだ後、オーストリアの老舗紳士靴店「ゲオルグ・マテルナ」で修業。10年にはドイツのマイス...

スーツや靴、時計などの分野で、小規模ながら世界が注目する職人がいる。30~40代を中心に海外修行で感性を磨き、日本人らしい丁寧な仕事で評価を集める。「トランクショー」と呼ばれるオーダーメード注文会で顧客を開拓。都心から離れた工房には海外の愛好家が足しげく通うーー。グローバル(全地球的)に活躍するアルチザン(職人)こと「GlobArtisan」(グローバルチザン)の手仕事を見つめた。
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