業種は問わない、出向先を探せ 物流から卵焼き製造まで
「社員シェア」働き方の今(4)
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海外に旅立つビジネス客や旅行客が、仕事で触れ合う対象だった。守田奈央(38)の元の職場は関西国際空港。それが1月、段ボールの山と向き合う日々に変わった。大阪府内にあるアスクルの物流センターで働くことになったのだ。
守田は航空会社の地上業務を請け負うスイスポートジャパン(大阪府泉佐野市)で、旅客のチェックイン支援や搭乗ゲートへの案内役を務めていた。旅慣れたビジネス客には干渉しすぎない。所在なげにあたりを見回...
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新型コロナウイルスの感染拡大後に広がった新たな働き方の形、「社員シェア」。多くの業界が苦しむ中、需要が回復するまで社員に別の企業で働いてもらう。送り出す企業、受け入れる企業。そして働き手たち。コロナがなければ交わることのなかった人々は、いま何を考えているのか。