福島、帰還困難区域の今 ツアーガイドと窯元の奮闘
復興の担い手たち(5)
(更新) [有料会員限定]
掃き出し窓からのぞく家財道具は、住民があわてて避難した当時のまま。床やベッドを覆うコケが10年の歳月を物語る――。1月上旬、東京電力福島第1原子力発電所が立地する福島県双葉町。「強制避難とは何か。これを見ればわかるのではないか」。妻の実家を案内した山根辰洋さん(35)は、見学ツアーに参加した外国人学生3人に語り掛けた。
原発被災地のツアーガイド
「原発被災地の実態を知ってほしい」と、山根さんは少人...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り2366文字

2011年3月11日に起きた東日本大震災からまもなく10年。被災地では新たな復興の担い手たちが育っている。住民の暮らしに寄り添い、地域に活力を取り戻そうと奮闘する人々の姿を追った。
関連企業・業界