サムスン、革新を渇望 「愛憎半ば」Appleの背中遠く
サムスンの暗闘(3)
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巨星落つ。2020年10月25日、韓国サムスン電子の中興の祖、李健熙(イ・ゴンヒ)会長が78歳で死去した。入院していたソウルサムスン病院の葬儀会場には政財界の大物が次々と弔問に訪れた。
会場に届けられた弔意を示す数百の白い花輪。ハングル文字の寄贈主の中に英語名があった。「Apple Tim Cook」。米アップルの最高経営責任者(CEO)が李健熙氏の死を悼んで花輪を送らせたのだ。
11年にアップ...

韓国サムスン電子が大きな転換点に立っている。スマートフォンやテレビなど世界首位の製品群をそろえアジアを代表する巨大企業となったが、その背後には今、中国の影が忍び寄る。巨艦サムスンはどこへ向かうのか。
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