元祖イクメン官僚 家庭生活から消費者目線の強み
霞が関官僚 私は変える(3)
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<訂正>2021年1月27日2時00分公開の「元祖イクメン官僚 家庭生活から消費者目線の強み」の記事中、西垣淳子さんの言葉で「子供をとるか家庭をとるか」とあったのは誤りでした。西垣さんは取材に「子供をとるか仕事をとるか」と話していました。
古巣の政策に切り込む
霞が関の常識にとらわれず、独自の経歴を歩んできた官僚が規制改革に挑んでいる。内閣府で再生可能エネルギーの普及に向けた規制緩和を手掛ける山田正人(53)だ。約16年前の経済産業省の課長補佐時代、当時の男性キャリア官僚では珍しかった育児休暇を取得したことで知られる。
規制改革は2020年秋に発足した菅義偉内閣の最重要課題の一つ。山田は独立行政法人の中小企業基盤整備機構の理事から、...
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日本を動かす霞が関の官僚たち。非効率な業務が多く、拘束時間の長い職場で、国民のニーズや感覚とのズレを指摘されることもある。そんなあり方に疑問を持ち、自らが変革の先頭に立つ人もいる。彼女ら、彼らが変わることは、霞が関でより国民に近い感覚や柔軟な発想が生まれるきっかけになるかもしれない。