不条理な職場の改革訴え 若手官僚の先頭「今しかない」
霞が関官僚 私は変える(2)
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ワシントンから行革担当相に熱弁
2020年11月、米ワシントンの日本大使館からオンライン会議に参加した久米隼人(38)は画面に向かって熱弁を振るっていた。
「省庁は仕事のインプットとアウトプットの量を自ら決めることができない。だから働き方改革が進まないんです」。民間企業と違って取り組む課題を選べず、人員配置も自由にできない霞が関特有の労働環境を変える難しさを訴えた。
久米が話しかけた相手は行政改革...
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日本を動かす霞が関の官僚たち。非効率な業務が多く、拘束時間の長い職場で、国民のニーズや感覚とのズレを指摘されることもある。そんなあり方に疑問を持ち、自らが変革の先頭に立つ人もいる。彼女ら、彼らが変わることは、霞が関でより国民に近い感覚や柔軟な発想が生まれるきっかけになるかもしれない。