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福島・双葉町民が里帰りで初詣 点描、ゆく年くる年

コロナ禍で迎える2回目の年末年始

(更新)

新型コロナウイルスの感染拡大が本格化してから2回目の新年を迎えた。2021年夏のピークから感染者数は減少傾向が続いていたが、オミクロン型の市中感染も確認され、ここへきてじわりと増加傾向をみせる。警戒モードの中での帰省や行楽、また買い物客が集まる街はどのような光景を見せるのか、年末年始を点描する。

2022年1月1日

避難中の福島・双葉町民が懐かしむ初詣

JR常磐線の双葉駅近くに立つ初発神社(福島県双葉町)は1日、初詣客を迎え入れた。昨年に続き東日本大震災後2度目となる。各地に散らばり避難する町民ら100人ほどが早朝から訪れた。同県いわき市在住の女性(27)は子ども3人と一緒に参拝し「震災後初めて来ました。周囲の景色はかなり変わったけど、子どもの頃から訪れていた神社は変わっていなくてうれしかった。今年はコロナも放射線量も落ち着いてくれることを願います」と話した。

初売り始まる

百貨店などで初売りが始まった。1日から営業する西武池袋本店は、衣料品に限らず食品の福袋を買い求める人たちで、にぎわいを見せた。2021年は新型コロナウイルス対策として来客を分散させるため、そごう・西武は2020年末から福袋の販売をおこなっていた。

境内埋め尽くす初詣客

元旦を迎えた明治神宮(東京・渋谷)では、午前9時ごろに境内を埋め尽くすほどの初詣客が訪れていた(写真上)。2021年同日午前中の境内(写真下)と比べると人出の違いは明らかだ。参拝客は間隔をあけて整列し、静かに手を合わせた。新型コロナウイルスの感染対策のため、数十人の警察官が参拝客の誘導や整理をおこなっていた。

年賀状配達をロボットで実験

年賀状配達の出発式が1日朝、近代郵便発祥の地とされる東京都中央区の日本橋郵便局で開かれた。「出発」の号令とともに、配達員ら約30人が一斉に新春の街へ向かった。

終了後、高さ約1メートルで車輪の付いた四角いロボットが、近隣に年賀状を届ける実験も公開(写真=共同)。受け取った「たいめいけん」の茂出木雅章社長は「ロボットが(年賀状を)持ってくるなんて初めて。時代が変わっていくと感じた」と笑顔を見せた。

日本郵便によると、メールやSNSの普及で、年賀状の配達数は年々減少。今年元日は昨年より11%ほど少ない約10億3千万通となった。〔共同〕

帰還願い福島・双葉町で初日の出

東京電力福島第1原子力発電所の事故で避難が続く福島県双葉町で1日、雲の間から初日の出が見られた。双葉町産業交流センターの屋上が開放され、早朝から約80人が集まった。いわき市在住の20代の女性は「今年は避難指示解除が進むと思うので、初日の出が見られて幸先が良いと思いました。健康に仕事に励めますようにと願いました」と話した。帰還困難区域に指定されている同町では、1月20日から「帰還に向けた準備のための宿泊」がスタートする。

各地で新年祝う

2022年が幕を開けた。各地の神社や寺院には初詣客が集まり、新年への願いを込めて手を合わせた。2020年は大みそかの夕方に閉門した明治神宮(東京・渋谷)も、新型コロナウイルスの感染対策を促しつつ終夜参拝を再開した。

渋谷駅前のスクランブル交差点ではカウントダウンイベントは中止されたものの、人が増え出したため警視庁の機動隊員らが歩行者の誘導をおこなった。新年を迎える瞬間には一斉に「3、2、1、ハッピーニューイヤー」と祝う声が響き、スマートフォンをかざしてSNS(交流サイト)のライブ中継をする人たちが目立った。

2021年12月31日

今年も東京・渋谷のカウントダウンイベント中止

東京都渋谷区は新型コロナウイルス「オミクロン型」の感染拡大を抑えるため、渋谷駅前で実施してきた年越しのカウントダウンイベントを2年連続で中止する。

いつもの週末と変わらない人通りのスクランブル交差点には「本日のカウントダウンイベントはありません」と記した大きな看板が目立つ場所に掲げられていた。駅の連絡通路では、見物客が集まらないようにするため、窓に布を貼るなどの対策がとられる。

2021年12月31日は駅前交差点周辺の大型ビジョンの広告放映も通常より1時間早い午後11時に終了する。条例により駅周辺の公園や路上での飲酒も禁止し、交差点脇にも警告の幕が張られている。

元日にかけて日本海側を中心に大雪

日本付近は元日にかけて強い冬型の気圧配置が続き、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる見込みだ。気象庁は31日、北日本や北陸では雪を伴う暴風や大しけとなる所があるとして、積雪や路面凍結による交通障害、暴風雪、高波に警戒を呼び掛けた。同日午前、福井県の玄関口であるJR福井駅前の広場では、シンボルの恐竜モニュメントに雪が降り積もった。(写真=共同)

気象庁によると、日本の上空には強い寒気が流れ込んでおり、太平洋側でも大雪となる所があるとしている。雪崩や、電線、樹木への着雪に注意が必要だ。新年を迎える準備が整う名古屋・大須の商店街では、雪が舞う光景が見られた。(写真=共同)

元日朝までの24時間予想降雪量はいずれも多い所で北陸80センチ、関東甲信70センチ、東北、近畿、中国60センチ、東海50センチ、四国5センチとなっている。その後の24時間は東北と関東甲信で20~40センチを見込む。北日本や北陸では大しけとなる所がある。〔共同〕

12月30日

大納会に吉沢さん、ディーンさん

東京証券取引所は2021年最後の取引終了後に催事「大納会」を行い、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一を演じた俳優の吉沢亮さんが鐘を打った。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため出席者の人数は制限され、ソーシャルディスタンスを保つために立ち位置にステッカーが貼られた。手締めも発声者以外は声を上げずに行った。

大阪取引所では同ドラマで五代友厚役を演じたディーン・フジオカさんが出席し、鐘を打ち鳴らした。(写真=共同)

日経平均の年末終値、32年ぶり高値水準

東京株式市場で日経平均株価は前日比115円安の2万8791円71銭で取引を終えた。年末終値としてはバブル期の1989年以来、32年ぶりの高値水準となった。

アメ横 年末にぎわい再び

大みそかを控えた30日、東京・上野の商店街「アメ横」は正月用の食材などを買い求める人たちでにぎわった。アメ横商店街連合会によると、昨年末の5日間の来客数は約100万人と過去最低だったが、今年は150万人ほどを見込んでいる。

同連合会の千葉速人副会長は「12月に入るとオミクロン型の影響で人出が鈍っていたが、年末にきて本来のにぎわいが少しずつ戻ってきた。明日は何とか30万人、40万人来てほしい」と話した。

12月29日

東名高速は一時39キロの渋滞

渋滞する東名高速道路の下り車線。昼すぎに横浜市内の橋から見下ろすと、ゆっくりとした速度で車が走っていた。日本道路交通情報センターによると、一部区間で39㌔の渋滞があった。

羽田空港、今年は混雑

羽田空港国内線の出発ロビーは古里や行楽地へ出かける人たちで混雑していた(写真上)。同下は2020年12月28日。

PCR検査所に列

帰省ラッシュが始まり、行列で混雑する羽田空港内のPCR検査センター。常時数人が並んでいて、時々20人を超える人が並ぶこともあった。予約制で、手荷物を預け入れする前に検査の受診を推奨している。

新幹線、昨年より混雑

帰省ラッシュで混み合う新幹線ホーム(写真上はJR新大阪駅)。JR東京駅(同下)では家族連れの数が多く、どのホームも混雑していた。家族5人で滋賀の実家に帰省する男性(41)は「コロナ禍になってから集まるのを控えていた。2年ぶりに4家族集まる。指定席は満席で、1時間以上も前から並んだ」と話した。

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