移ろう景色、見つめた被災地の10年(IN FOCUS)
東日本大震災10年
(更新) [有料会員限定]
2011年3月。湿った木や油混じりの泥の臭いが立ちこめる中、津波に砕かれた岩手県陸前高田市の市街地が眼下に広がっていた。2年後、同じ高台から見た町はがれきや建物が消え、草原のようになっていた。さらに2年後、山を切り崩してできた土砂が巨大なベルトコンベヤーで運ばれ、山々が連なった。そして現在、約10メートルかさ上げした土地に造られた新しい町にはショッピングセンターなどが立ち並ぶ。
東日本大震災発生...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り660文字

インフラ整備や産業・文化の復興、原発、防災、そして地域に生きる人々の10年とこれからをテーマにした記事をお届けします。