「コロナ出向」で変わる私 JAL客室乗務員、再び空へ
国際線の増便などの流れから、新型コロナウイルス禍の影響で異業種に出向していた日本航空の客室乗務員たちが再び空の職場に戻ってきている。そのうちの1人、入社8年目の三好真央さん(29)は「出向は異なる職種に挑戦するチャンス」と考え、自ら手を上げて出向の道に進んだ。選んだのは日本ユニセフ協会で任期は1年間。客室乗務員の業務と異なり、意見やアイデアを求められることが多くて戸惑いもあったが「怖がらずに新しいことに挑戦する力がついた」(三好さん)と出向で得た学びに手応えを感じていた。7月に出向任期を終えた。コロナの第7波が広がる中、国際線で復帰フライトを迎えた。
新型コロナ禍で航空需要は激減した。日本航空は搭乗業務が減ったことなどから客室乗務員約7000人のうち、これまでに延べ2220人を出向させてきた。異業種で得た学びを客室乗務員の業務にどう生かすのか。三好さんの出向から復帰までを映像ドキュメントで伝える。
(鈴木雄太、山本博文、高橋丈三郎、小倉広志)