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クレア・ダンさん 助け合う社会を求めて映画

「利他的な新しい社会を築きたかった」と語る ©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

夫の暴力から逃れるために住まいを失った母親が、幼い娘2人と共に自らの手で家を建て人生も立て直そうと奮闘する。アイルランドのダブリンを舞台にした公開中の映画「サンドラの小さな家」で原案・脚本・主演を兼ねた。

主に舞台俳優として活動してきたが初めて映画を企画した。「シングルマザーの親友から、電話でアパートを追い出されて子供と共に行き場を失ったと聞かされて衝撃を受けた。ゆがんだ住宅市場がもたらしたこの状況は間違いだし社会システムが崩壊している」と憤ったのが出発点となった。

親友の状況を少しでもよくしたい。その一心で書いた脚本に目を留めたのが英国を代表する舞台演出家で映画「マンマ・ミーア!」で監督を務めたフィリダ・ロイドだった。「クレアが主演なら監督する」と条件を出し制作が決まったという。「フィリダの演出は的確でカメラは主人公サンドラの肩越しに置かれた。彼女の視座に観客を近づけることで、彼女のつらい境遇や仲間との出会い、家の建設など共に体感できる」と語る。

劇中に「メハル」という印象的な言葉が登場する。「アイルランド古来の精神で、人が集まって助け合えば結果的に自分も助けられることを意味する。利己的ではなく利他的な新しい社会を築きたいという思いを込めた」と強調する。

左目の下にアザがあることで「子供の頃から役者なんて無理だと周りから言われてきたが、これが私の顔だし私の人生だと思って役者を続けてきた。本作ではこのアザを物語に織り込むことで、自分自身の生き方も表現できたと思う」。アイルランドから登場した新星はハリウッドへの進出が決まっている。33歳。

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