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ドビュッシー「海」、青柳いづみこらが3人ピアノで披露

管弦楽の名曲であるドビュッシーの交響詩「海」にはピアノ連弾版がいくつかある。よく知られているのはドビュッシー自身が編曲し、1台のピアノを2人で弾く「1台4手版」と、彼が信頼を寄せた後輩作曲家、アンドレ・カプレの編曲による「2台4手版」だ。ピアニストでドビュッシー研究者でもある青柳いづみこは、カプレが編曲したピアノ3人による「2台6手版」の楽譜コピーを手に入れ、森下唯、田部井剛とともに録音。昨年12月にアルバムを発売した。

カプレの「2台6手版」については、ドビュッシーが完成度の高さを褒めたたえた書簡が残されている。そのため存在は知られているが、楽譜が出版されていないため演奏される機会は少ない。「ずっと弾きたかった」という青柳は、2018年にフランス国立図書館でコピーを手に入れた。青柳は「手が6本あるので様々な声部を弾くことができ、色彩豊かな音楽を作ることができる。つかみどころがないと言われがちな『海』だが、その認識が変わるぐらいの編曲だ」と語る。

この作品に、3人の役割分担がピタリとはまった。指揮者としても活動する田部井が1台のピアノを青柳とともに弾き、主に低音部を担当。「非常にテンポ変化が多い曲だが、田部井君が指揮者としてテンポを設定してくれたおかげで、演奏がしやすくなった」(青柳)

一方、森下は演奏至難な作曲家であるアルカンの作品を弾きこなす超絶技巧の持ち主だ。青柳は「森下君が技巧的に難しいプリモ(第1奏者)を見事に弾いてくれてた。私はオーケストラでいうビオラのようなつなぎ役を担った」と話す。

20日、ハクジュホール(東京・渋谷)でコンサートを開く。2台6手作品では「海」のほか、CDに収めたファリャ(サマズイユ編曲)の「スペインの庭の夜」を弾く。3通りの二人一組によって、グリーグが2台4手版に編曲したモーツァルトのピアノ作品なども披露する。

(西原幹喜)

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