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日経能楽鑑賞会 浅見真州と金剛永謹が「綾鼓」で競演

「綾鼓」のシテを舞う浅見真州(左=神田 佳明撮影、横浜能楽堂提供)と、金剛永謹(右=山口 宏子撮影、金剛永謹提供) 

能楽観世流の浅見真州(まさくに)と、金剛流宗家の金剛永謹(ひさのり)が「綾鼓」で競演する。同じ曲を違う流派で見比べることのできる機会で、12月9日は金剛永謹、23日は浅見真州が舞う。狂言でも〝競演〟があり、9日は野村萬、23日は野村万作が「悪太郎」を披露する。いずれも東京・千駄ケ谷の国立能楽堂で午後6時から。今回で14回目になる「日経能楽鑑賞会」の催しだ。

「綾鼓」は、身分違いの女御を見初めた老人の妄執を描くもので、作家の三島由紀夫が、能の世界を現代に移した戯曲集「近代能楽集」で取り上げた作品の一つでもある。

京都を拠点とする金剛流には現行曲があり、華麗で優美、躍動感もある舞台を見せる。一方、観世流では長く廃曲になっていたが、浅見真州が2015年、約600年ぶりに復曲上演した。観世流の古い文献や上演記録をひもときながら、節や型付(動き)などを検討したという。「荘厳さや重みを大切にしながら、現代の方にも興味を持っていただけるものにした」と話す。同じ曲とはいえ、シテの装束だけを比べても、朱に近い色を使った金剛永謹(写真右)と、深い緑を織り込んだ浅見真州(同左)で違う。

07年に始まった日経能楽鑑賞会では、当初から、「立合」と呼ばれる、2つの流派が競い合う舞台を提供してきた。同じ曲で流派の違いで見せる公演は、16年以来4年ぶりとなる。

今年6月に上演予定だったものを、新型コロナウイルスの影響で延期した。観客数を満席時の50%ほどに絞り、最高レベルの感染症対策をこうじて上演する。

(瀬崎久見子)

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